記事から学べる事
質問に対して、何をどこまで話すのか。
これは、多くの就活生が直面する課題です。
就活に関する本では、「会話のキャッチボールが大切」であったり、Youtubeでは「話が長すぎる!」とフィードバックしている面接動画が散見されます。
しかし、「端的に伝えなくてはならない」と意識するあまり、面接官にエピソードの背景を何度も質問されることになり、本当に伝えたい内容を話す時間が短くなってしまうことがあります。
1人当たりの面接時間は限られています。
「言いたかったことが言えないまま、終わってしまった。」
このような状況はできる限り避けたいものです。
本記事では、この「1つの質問に対して、何をどこまで話すのか」という問題について、解説していきたいと思います。
・面接では聞き手にも、話し手にもなる。
面接は、あなたと面接する企業、お互いの理解を深める場です。
演説のように、終始、一方が聞き手に徹するわけではないです。
そのため、面接官が聞きたいことから逸れた内容を話すことや、話を遮ってしまうことは、印象が悪くなりやすいです。
それに加えて、話す内容を完璧に暗唱する必要はなく、質問に合った形で話すことが求められます。
・人の話を聞かない人と認識されてしまう
聞き手が話が長いと感じている場合、話し手は聞きたい内容以外を答えてしまっている場合があります。
質問内容と関係ないことまで話してしまうと、
「面接官の質問を聞いていない」
「職場でも人の話を聞かない人」
「コミュニケーション力が不足している」
という印象につながりかねません。
・伝えたいことが言えずに終わってしまう
面接では、一人当たりに割ける時間は限られているため、時間内で自分をアピールしきらなければいけません。
1つの質問への回答に時間をかけすぎると、面接官が質問できる数が少なくなってしまいます。
あなたのアピールしたいことは、ひとつではないはずです。それと同じで、面接官側も、あなたに対して知りたい情報は1つではありません。
・せっかく話した内容を覚えてもらえない
人の話を長時間、聞き続けることは簡単なことではありません。
長い話を覚えること・記録することはそれ以上に難しいことです。
面接官はさらに、あなたの面接の直前まで、他の方の話を聞いている場合もあります。
そのため、こちらが話し続けても、面接官は集中して話を聞き続けることはできず、内容をほとんど覚えてもらえなくなってしまいます。
応募者が多い企業では、なおさら印象に残ることが求められます。
「話が短いこと」と「わかりやすく説明ができること」は違います。
なぜなら、伝えるべき要素が多い場合は、話が長くなるのは必然であるからです。
たとえば、抽象的な質問の場合です。
その際は、抽象的な言葉を自分で定義した上で、答える必要があります。
定義を伝えず答えてしまうと、面接官から共感を得ることが難しくなってしまいます。
また、志望理由などでは、「その答えだと、他の企業にも当てはまるよね」と言われる可能性が高いです。
質問によっては、前提をお話したり、順を追って丁寧に話す必要もあるため、回答を短く話せばいいというわけではありません。
・・・それでは、どのようなポイントを意識すればいいのでしょうか。
1.短く答えられるものは、短く答えましょう。
YesかNoで答えられる質問に対しては、一言目はシンプルに、YesかNOで回答する意識をもつのは大切だと思います。
結論ファーストとよく言われますね。
どうしても補足して伝えなくてはならないことがある場合、聞かれた項目を先に簡単に答えてから、補足説明を話すと聞き手は安心するかもしれません。
一つの例ですが、質問を聞きながら、ざっくり分類することもいいかもしれません。
2. 質問をしっかり聞き、回答の際に慌てない。
大切なことは、慌てないことです。
難しいかもしれませんが、どのくらい話すべきかを見極めるためには、最も有効であると思います。
なぜなら、冷静であれば、求められた要素に対しては、漏れなく答えられる可能性が高くなるからです。
そして、自分の話が逸れそうな危険にいち早く気づき、軌道修正できる可能性も高くなります。
・「自信のあるエピソード」は熱意込めて伝えよう
「面接官に伝えたいなと思うエピソード」を話す時のあなたは、一段と輝いて見えるはずです。
あなたが魅力的に見える時間の割合が増えると、必然的にあなたの良いところが印象に残りやすくなります。
時間を意識しすぎるあまり、あなたの渾身のエピソードをセーブして回答するのは、もったいないと思います。
あなたの本気の姿勢は、必ず伝わるはずです。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
「質問に対して、どこまで答えるか」
これは、非常に難しい問題です。
自分の話し方に自信が持てない時は、他の人の意見を聞いてみましょう。
友達や先輩・OBOGさんに面接相手になってもらい、フィードバックをもとに改良していくことが、地味ですが、一番の近道だと思います。
みなさんの就職活動・転職活動がうまくいきますことを心より願っております。
シュガー
読書が大好きな24卒です。
最近はバスの乗り換えに苦戦してます。