三枝、松原
こんにちは。ふくみっとの中の人です。
京都は昔、チンチン電車が市内中、
結構運行していたんですよ。
今はバスが本数多く運行していますが、
昔はチンチン電車やったんですね。
想像するとなかなか怖いです。
今回は【前編】の続きで「メルシーうずまさ」様の
インタビュー内容の【後編】といきましょう。
職員さん同士の仲の良さ、働きやすさは
凄く大事な要因だと教えてもらいました。
やっぱりほぼ毎日通うところですからね。
多様性が求められる現代。
柔軟性も必要になってきますね。
人物紹介:こじまさん
デイサービス職員。こじまだよっ!
人物紹介:しばたさん
ショートステイの管理者兼特養のケアマネ兼相談員
歌舞伎の大向うに関しては西日本一だと思う。
人物紹介:あかつさん
大相撲は決して好きではない。
ただ好きな関取と聞かれれば元大関「雅山」
こじまさんが
レクリエーション
と仰ってましたけど、
地域の交流が深い
といったところで
何か特別な行事的な
ものはあるんですか?
今はコロナであれなんですけど、保育園の子達を呼んで、クリスマスを一緒にやってました。
そうやったら利用者さんがすっごい喜んでくれて、
「いやー!かわいい〜!」って普段おとなしい人が
「うわー!」みたいな感じで目がキラキラして、凄く楽しそうな感じでしてはって、そういうのはよかったなーと。
そういう交流があるからこそ出来ることなんで。
なかなか小さいお子さんと触れ合うとかってできないし、昔の子育てのことを思い出して、
「いや~こんな時もあったわ息子!」とか言って(笑)
いつの話やろとか思いながら聞いてるんですけど、おばあちゃんいつもありがとう!みたいな感じのね。
全然初めて会った子なんですけど、そうやってお手紙書いてくれはって、それを壁とかに貼ったりして、こんなことあったな、あんなことあったな、とか言ってたんですけど、そういうのが1番喜んでましたね。
しぼんでる時も
多いと思いますし。
元気がもらえそうですよね!
園児が「わー!」って来はってめっちゃ可愛いなって、こっちも癒されるって感じで見てるんですけど、
凄い喜んでましたね。
なるほど。
こじまさんだけでも
元気貰えそうですけど、
さらに元気貰えるんですね!
その元気を分けたい
ってところで、
今まで一番苦労したというか
利用者さんに対して
もともとかなり落ち込まれ
てた利用者さんが元気になった
っていう体験とかって
あるんですか?
やっぱり一人暮らししてはる人とかって、ずっと会話が無くてそういうのって寂しいじゃないですか。
誰も居ないし、誰とも喋れないし、すごい辛いんやって言ってはって、ズーンって暗い感じやったんですけど同世代の人が集まってる中なんで、色々と他愛もない会話とかしてるのを見てきたりすると、だんだん明るくなってきはったりとか、
利用者さん同士が励ましあったりとか、
「私も一人暮らしやねん〜」とか言ってはって、そういうの見てたら、来はってよかったなーとか思う。
私達もレクリエーションとかして楽しんでもらおうとか、一対一で会話して悩みを聞いたりとか、逆に聞いてもらったりとかして。
そういうのも大切やけど、利用者さん同士で喋るのも凄いいいと思います。
近所とかだと人目が気になって私ボケてきてるし、あんまり喋れへんわってなって家に籠られる方とかも結構いらっしゃるんで、
そういう風に自分の変化が分かってくる、ボケてきたんやろうかっていう不安が自分でも思ってはるみたいで。
自分が変なことを言ってるちゃうやろうかみたいな感じでなることが多くって、
息子とか娘とかいはっても遠方やし会いに来てくれへんねんとか
そういうのも聞いたりするので、通って貰ってよかったって思えるところですね。
なるほど。職員の人と
利用者さんだけじゃなくて
利用者さん同士が励ますことが
かなり効果的なんですね。
趣味とか編み物とか好きなんやとか言う人もいらっしゃるので、そういうのとか逆に教えてもらったり、
「どんな風にすんのー?」
みたいな感じで言って、
「こうやってやんねん」
みたいな。
出来上がったらアクリルのタワシみたいなあるじゃないですか、あれ出来たんやーとか言って、これあんたにあげるわーって言ってくれはるんですよ。
凄いよかったわ!とか言うとすっごい喜んでくれはって、「こんなんだけでも喜んでくれんの嬉しいわ」って言わはる人がいはって、
そういうのは良かったなって思いますね!
感謝されて、
その人が元気になって
いくんですね!
感謝されることがあまり少なくなってきはるので、どうしても自分がありがとうって言うことの方が多いので、
ありがとうって言ってもらえんのがやっぱりすごく嬉しいみたいですね。
やってくれたことに対して
ほとんどありがとう
ってなりますもんね。
今まで仕事されてた中で
一番ビックリした
ことってありますか?
いっぱいあるからなあ(笑)最近やと、利用者さんの家に電話して「行きますねー」って言ったんですね。
行ったら家の中に
居ないんですよ。
鍵が開きっぱなしで、どこに行ったんだろうって気持ち的に焦ってて、そしたら道路の真ん中でこうやって待ってたってのが一番ビックリしました。
かなり道路の真ん中で誰が手をあげてやってるんだろうなあって、
「来たんかあぁいらっしゃい!」って言ってて、
待ってたんやって。
その時たまたま違う道から行ったんですかけど、いつも来てる道を覚えてて、迎えに来てくれてたっていうのを認知症のキツい方であっても忘れず覚えててくれてた。
ただ道路のど真ん中だったんで危ないなっていう(笑)
認知症の方でも毎日来る道を
覚えているものなんですね!
覚えてる時と覚えてない時とあるんですけど、やっぱり印象に残ってて自分がこの道が好きなんやっていう話を聞いてたんで。
使っている道だったらそこであった出来事とか話をすることはしはるんですけど、その道のことを知らないと気付いたら居なくなられる人なので、いつもの行動パターンを知っとかないと同じ道を行ったり来たりするんですよ、
何で覚えてはったのか、
自分が通るからきっと通ってくれるだろうかちょっとよくわからないですけど。
そういうことがつい最近
あったんですね!
インタビューを通して、
僕は介護職のイメージは
現場で働いている人
っていうイメージしか
なかったので、
一つの介護っていうのは
みんなの支えがあって
成り立ってるっていうのが
新しい発見ですね!
そうですね!
学生さんたちって,、
どこまでこういう仕事、福祉の仕事でケアマネがある、デイサービスがある、生活相談員さんがいるっていうのを
どの程度知っているんだろうなっていう疑問があります(笑)
それでいうと、
かなりの人が介護士って
ところまでしか答えられない
と思います。
ひとくくりでまとめられてる
気がします。
福祉=介護って感じですかね。
選ぶ方からしたら、選択肢の幅が介護士しか知らなかったら、何か違う福祉関係の職種に行ってみようっていう思考もないですよね。
キャリア展開が福祉って難しそうに見えるけど、やる気次第で違うんですよ。
福祉だって営業もできるんですよ。営業から経営から事務、財務もできる。
色々幅が広がる。
結局でも福祉を経験してるからできたけど、一般の大手であったり。
例えばトヨタであったり、ダイワ建設とかの仕事の先って何が残るって話なんですよ。トヨタのところで営業しました。
じゃその後、
何ができんねんって話。
何も残らない。
いろんな営業ができるかもしれないですけど、介護をやって営業をやって、今こういう立場で営業させていただいてるんですけど、自分のイメージしてるキャリアは徐々に上がっていってる。
選択肢はある。
本当にいろんな方面でこれは違うと思っていてもインターンとかで経験していくのがいいと思う。
意外と福祉とかそうなんですけど、面白いぞっていうのが見えてくる。
給料が安定で休日が多いってのがあって結婚した時にちゃんと子供や奥さんとの時間もできるっていうのも魅力として出てくるかもしれない。
だから働きっぱなしで残業してっていうのがいいんかっていう。
福祉の人って
人をよく見るんですよ。
観察というかその人の喜ぶ顔を見たいとか職員に対しても多いと思う。
学生さんとか悩みって多いと思うんですよね。
漠然と不安とか、新しい職場に馴染めるかなとか。
そういう人たちのことを分かってるので、声掛けとか上手やし、見てくれる人がたくさんいる。
しんどいですけど、しんどい時に助けてくれる人がいっぱいいるっていうのは知ってほしい。
それは福祉だから
常にアンテナを張ってて、
利用者さんだけでなく職員にも
同じなんですね!
頑張ったら頑張りすぎて倒れそうになる瞬間って分かるんですよ。
そういう時に倒れる一歩手前で「しんどいんじゃないの?」って気づけるのが常に利用者さんとか見てる自分たちやからこそ分かるっていう強み。
福祉の仕事をしたらそういう能力も身に付きます。
そういうの発信して
いきたいですよね。
もう一個先を
見てほしいですよね。
最後にこれから
福祉を目指す学生、
もしくは未経験で
福祉業界に飛び込もうと
思っている人達に
一言お願いします。
福祉って私も学生の時思ってたんですけど、汚い、給料安いとかマイナスイメージでしたけど、ボランティアとか通して人の温かみとか感じて、こういう職種があるんやっていうのは気づけたってところはあるんで。
興味あるけど難しいと思うかもしれないけど、興味あることを一歩踏み入れてもらったら素晴らしい。
きれい事みたいになるけど、すごい楽しいこともあるよっていうのを伝えていきたいっていうのがあって。
私が思ってたんは、私にできることって何もないやんって思ってて、入っても大人たちがいっぱいいて私って何したらいいんやろって落ち込んだこともあるんですけど、
若さで出来ることもたくさんあってやっぱり、エネルギッシュな明るさとかって若いからできることもあるんですよ。
そういうとこをもっともっと自分もできるよってとこを思って欲しくて、
介護業界に新しい風を吹かしてほしいっていうのがあります。
自分が得意なこと
なんでもいいから。
絵が得意やったら利用者さんと貼り絵、ちぎり絵したり、壁とかに貼ってもらったりとか、
得意分野をうまいこと介護とかに活かしてほしい。
やれることはたくさんある。
ちょっとでも興味ある人は来てほしいです!
一緒に働きたいですね!
今回、福祉に対しての概念というか
固定概念が覆った気がします。
どこからのイメージなのか、
いつ自分の頭にインプットされたのか。
逆に福祉はいまいち分からない、
ぼんやりとしたイメージしかありませんでした。
でも可能性は無限大。
自分次第でキャリアは広げていける。
そして利用者さんへの想いなど。
結構深くまでお話していただいて、
非常に勉強になりました。
仕事に対する姿勢とかは
学ぶものがたくさんありますね。
ひとつの軸を大事にした生き方を
していきたいと思いました。